寝違え

寝違えたらこう対処しよう

朝起きた時、首が急に痛くて動かせない。あなたはそんな経験ありませんか。

いわゆる寝違えですが、痛みが強く首を動かせないので車の運転などの日常生活に支障をきたしてしまいます。このページでは、寝違えとはどのようなものなのか。なぜ起こるのか、放っておいてもいいのか、どうしたら早く治るのかなどをくわしく説明します。

寝違えとは

そもそも寝違えとはどのようなものなのでしょうか。寝違えは、朝起きたなどに急に首の痛みが起きた際に使う症状の総称です。筋肉や靭帯に炎症が起きているなど色んな意見がありますが、実ははっきりとこれがこうなって寝違えが起こっているというのは分かっていません。

寝違えの原因

では、寝違えはどのようにした時に起こるのでしょうか。代表的な例をご紹介します。

寝返りがうてていない

起床時に寝違えになったケースでは、寝ている時の姿勢が原因になります。変な姿勢で長時間寝ていたり、子供と添い寝をしていて寝返りをうてない状況で寝ていることが原因です。寝ている時は、寝返りをうつことで筋肉に血液を流しています。寝返りをうたずに同じ姿勢でずっと動かない状況では循環が悪くなりますし、一部の筋肉に負担がかかるようになってしまいます。疲れている時やお酒を飲んでいる時、小さな子供と添い寝をしている時などは寝違いになりやすいので注意してください。

枕の高さが合っていない

寝返りがうてないに加えて枕が合っていないのも原因になります。枕が変わると寝れないという人がいるように、睡眠はいかにリラックスした状況を作れるかが大切です。枕が高いと顎を引いた状態になり呼吸がしにくくなり、首の後ろの筋肉は伸ばされた状態になります。枕が低い場合は顎が上がり、首の後ろが詰まるようになります。どちらも負担が大きくなるポジションです。

姿勢は人それぞれ癖がありますし枕も好みが違います。では、一番いい枕とはどうやって見つければいいのでしょうか。枕の材質はあなたの好みに任せますが、あまり沈み込まない方がいいと思います。沈み込むことでベストの高さが維持できなかったり、寝返りの邪魔になる可能性があるからです。また、首に隙間がない状態を作ることも大切です。首は前に湾曲しているので空間があると重力がかかって押し潰される負荷がかかってしまいます。枕の高さは高すぎず低すぎず、呼吸がしやすい角度がいいです。バスタオルを重ねてどの高さが呼吸がしやすいのか、首が楽かを確認しながらベストの高さを見つけるのがおすすめです。

筋肉に疲労が溜まっている時

寝違えは筋肉が過剰に収縮してしまっている状態なので、スポーツやトレーニングで負荷がかかり筋肉が疲労している時は注意してください。ギックリ腰のように急に動かしたり、無理な姿勢をとった際に急激に起こる場合もあります。

寝違えになった時の対処法

寝違えになってしまった時にはどうしたらいいのでしょうか。

寝違えは基本的に筋肉やその周りの柔らかい組織の問題です。痺れや手に力が入らないなどの神経的な症状は起こりません。もし、そのような場合は寝違えではないので注意してください。寝違えは治療しなくても徐々に楽になっていく場合が多いですので心配せずに対処しましょう。

痛い動きを避ける

寝違えはかなり強い痛みが出る場合もありますので、痛い動きを無理にするのは避けましょう。痛みが比較的軽く動かせるようなら痛みの許せる範囲で日常生活を過ごしてください。

アイシングをする必要はない

基本的には、炎症時はアイシング(冷やす)するようにと言われていますが、寝違えでは血管が損傷していたり、腫れているようなことはないので特に冷やしたり温めたりというのは考えなくてもいいです。もちろん捻ったりしたという場合は直後は冷やす方がいいです。(特に熱感があるような場合は)また最近、スポーツの現場では炎症が起こっている場合でも無理に冷やさないことが増えてきています。冷やすことで組織の正常な回復過程を阻害してしまうということが言われていたりします。

マッサージはOK

寝違えでは筋肉が過剰に収縮してしまっている状態なので、その緊張を取るために軽いマッサージをするのはOKです。ぬるめのお湯に浸かったりとリラックスできる状態を作りましょう。

肩周りのストレッチがおすすめ

自分でやるセルフケアとしては痛みのある首は触らずに三角筋など肩周りのストレッチをするのがおすすめです。諸説ありますが、劇的に楽になる場合もあります。痛みが出ない範囲でやってくださいね。

まとめ

寝違えは基本的には一過性の筋肉の問題なので痛みが強くても数日で楽になることが多いです。痺れや力が入りにくいなどの症状が出ている場合は個人判断せずに一度診てもらうようにしてください。

ORGANIC鍼灸整骨院総院長執筆者 はせべ鍼灸整骨院院長 長谷部俊

鍼灸師 / 柔道整復師 / 柔道整復師専科教員

国家資格である鍼灸師と柔道整復師を取得。

大阪にある整形外科のリハビリテーション科、小児整形外科で従事。

国家資格

柔道整復師専科教員の資格を取得後、結婚を機に徳島県に帰省し、2009年はせべ鍼灸整骨院を開院。

分院に名西郡石井町にORGANIC鍼灸整骨院 石井院、徳島県板野郡藍住町に徳島藍住整骨院、愛媛県西条市にORGANIC鍼灸整骨院西条院がある。

痛みの施術を専門に年間のべ15000人以上の患者が来院する。