痛みの本当の原因

痛みやしびれの原因は?と聞くとあなたは何と答えますか。

・「ヘルニアで神経が圧迫されているから」
・「骨と骨の隙間が狭くなっていて神経を刺激しているから」
・「ずっと前から腰痛もちで原因がわからない」

こんな感じで答えます。
整形外科で勤務していた当時の私もそのように答えていました。

ご存知ですか? 

ほとんどの痛みの原因は

筋肉」です。
ヘルニアも骨の変形による神経の圧迫も痛みしびれの原因にはなりません!!

こう聞かれてあなたはどう思いますか?
「いやいや、レントゲンやMRIを撮って医者から説明受けたけど・・・」
「テレビや雑誌でもヘルニアとか神経の圧迫が原因って聞いたけど・・・」

診断を受け、自分の痛みの原因がヘルニアやすべり症のせいだと思ってきたのだからにわかには信じられないと思います。
私もそうでした。
加茂整形外科のトリガーポイント療法を知るまでは。
加茂整形外科には痛みに関してかなり詳しく情報を載せてくれています。

医療の知識がない方には少し難しい内容もありますがぜひ一度見てください。

加茂整形外科

加茂先生はこのような方です。多くの著書を出しています。

加茂先生はこう言っています。

椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄が痛みやしびれの原因となることはありません。痛みやしびれは神経症状ではありません。神経がヘルニアや脊柱管狭窄などで圧迫を 受けても痛みやしびれが出ることはありません。足裏の神経を想像してごらんなさい。妊婦のおなかを想像してごらんなさい。

確かに、足の裏には神経が張り巡らされていますよね。
そして、私たちはいつも立って生活しています。
足の裏の神経は、体重で床に押し付けられ常に圧迫を受けている状態。
でも、立っているだけで急に足がしびれてきますか?
しびれませんよね。

痛み・しびれは筋肉のコリが原因

もう何年も前から『NHKの試してガッテン」などのテレビで何度も紹介されています。もちろん本や新聞にも掲載されています。 痛みの原因のほとんどは、トリガーポイントと呼ばれる筋肉のコリなのです。

筋肉や関節の痛み、しびれのほとんどは筋性仏痛
(引っ張り、こわばり、こり、痙攣)

トリガーポイントは 小さな負荷の繰り返しでできる!

トリガーポイントは、一つ一つは小さな気にもならないような微細な傷が積み重なって作りあ
げられます。そして、ある日あふれ出すように痛みやしびれとして現れます。
トリガーポイントの特徴として、「関連痛」があります。
これは、原因になっている場所とは離れた部位に痛みやしびれがでるというものです。

例えば、図のように、首にトリガーポイント(✖の部分)ができると、首から手の先(赤い部
分)まで痛みやしびれがでてしてしまいます。
これが関連痛です。
よく首の神経が圧迫されているから痛みとしびれが手の方まで出ていると勘違いされます。
でも、これは首の筋肉にできたトリガーポイントが原因なのです。

筋トレをしても痛みはとれません!

私が整形外科で勤務していた時、腰痛をはじめとした痛みに対して運動療法や筋トレをやっていました。
その結果はというと、なかなか痛みがとれない。
筋肉が落ちることで痛みがおこる。この考え方が正しいなら高齢者はみんな痛みで悩んでいることになります。
でも、そんなことありませんよね。
それに、若い方でも強い痛みに悩んでいる人は多いです。
スポーツ選手はどうでしょうか。
かなり鍛えていて、筋肉ムキムキですよね。
筋肉ムキムキな人は痛みがないのかというと、痛みに悩んでいる人もいます。
つまり、「筋肉が落ちることで痛みがでるということはない」のです。
そもそも、日常生活を普通に過ごして筋肉が落ちることはありません。
普通に生活していて筋肉が痩せ細っていくなんて別の病気ですよね。

筋肉は鍛えるのではなく、ゆるめることが大事

痛みをとるために最も大切なことは、「筋肉をゆるめる」ことです。
必要なのは筋肉の量ではなく筋肉の質。
いくら筋肉の量があっても常に緊張して固くなっている筋肉だと痛みを引きおこしてしまいます。
コリ固まった筋肉をゆるめることで痛みはとれるのです。

ここまで、痛みの本当の原因について説明しました。
少し補足しておくと、病院や整形外科が間違っているというわけではありません。
レントゲンやMRIを否定しているわけでもありません。

私たちが痛みをとることを学んで行き着いたのが「トリガーポイント」という考え方と治療法
だったということです。

どんな治療法も合う合わないがあります。
重要なことは自分自身に合った痛みがとれる方法を選ぶことです。